競艇
競艇とは、海や河、プールなど水上に作られた1周600メートルのコースを、6艇の競技専用モーターボートが3周して着順を争うプロのモータースポーツです。
コース上には第1ターンマーク、第2ターンマークの二つが浮かんでおり、モーターボートはこのターンマークを折り返して、周回を重ねていくことになります。
第1ターンマーク、第2ターンマークのことは、1マーク、2マークと省略して呼ばれるのが普通です。
競艇は「水上のギャンブル」などとも呼ばれ、多くの固定ファンを持つ人気競技です。
芸能人や著名人の中にも、熱心な競艇ファンが数多く存在しています。
競艇のコースは必ず反時計回りと定められていますが、これは、船舶はすべて右側通行という水上における交通ルールに従っているためです。
競艇ファンは、自分なりにレースの着順を予想して、「舟券」などと言われる勝舟投票券を購入します。
予想が的中した場合には、当たりの舟券と引き換えに、配当金を受け取ることができるのです。
競艇は、公営ギャンブルの一つです。公営ギャンブルというのは国や地方自治体などが主催するものをいい、日本における公営ギャンブルには、競艇のほかオートレースや競馬、競輪があります。
競艇の基礎知識
「水上の格闘技」などと称される競艇は、プロの選手たちが水上での早さを競い合う迫力あふれるモーターボート競技です。
競艇は1レースにつき6艇のモーターボートがゴールを競うもので、それぞれの選手たちのユニフォームやモーターボートの旗などは、わかりやすく色分けがされています。
1号艇が「白」、2号艇が「黒」、3号艇が「赤」、4号艇が「青」、5号艇が「黄色」、そして6号艇が「緑」という色分けが決まりとなっており、観戦する人が各艇を識別しやすいように工夫してあるのです。
さて、競艇のレースは、どのような流れで行なわれるのでしょうか?
競艇では、発走ピットを出てスタートラインを通過した後、第1ターンマークと第2ターンマークの二つを順番に旋回して勝負を競います。
1周600メートルと定められたレースコースを3周するので、選手たちは計1800メートルのコースの中で火花を散らすことになります。
競艇のコースは、海や河、湖などの一角を区切って造られたものが多く、この水上コースのことは「競艇水面」と呼ぶのが普通です。
競艇場は全国各地に計24か所ありますが、いずれの競艇場でも、ピットの位置などの違いを除けば、ほぼ同じ規格の競艇水面が採用されています。
競艇の舟券の種類
競艇は、好きな選手を応援したり、迫力あるモーターボートの走りや競艇選手たちのテクニックを見たりするだけでも十分楽しいものですが、レース結果を予想する楽しみも忘れてはならないでしょう。
競艇ファンは、一般には「舟券」と呼ばれる勝舟投票券を購入して、競艇のレース予想を楽しむことになります。
競艇の勝舟投票券には、単勝式、複勝式、2連単、3連単、2連複、3連複、拡連複の7つの種類があります。
一番当たりやすいと考えられるのは複勝式で、1つのレースの出走するモーターボートは6艇であるため、的中率は3分の1となります。1着から3着までを順位通りに的中させなければならない3連単は、競艇では一番当てるのが難しい舟券と言えます。
的中率は120分の1となりますが、難しい分高い配当が期待できるのもこの舟券なので、競艇ファンには人気があるようです。
拡連複は、順位に関わらず、1着から3着までのうちの2つを的中させる舟券ですが、2隻以上のボートが同着で3位に入った場合には、3着同士の組み合わせは除かれることになりますので、注意が必要でしょう。
競艇場に出かけた際にはぜひ、舟券を購入して競艇のレース予想を楽しんでみたいものです。
競艇の勝舟投票券を買うには
競艇ファンは、勝舟投票券を購入することによって、その競艇レースに参加することができます。
勝舟投票券は、100円から購入することが可能なので、競艇の初心者でも気軽に参加できるでしょう。
競艇の勝舟投票券を買うには、専用のマークカードに必要事項を記入する必要があります。
競艇場や場外発売所での一般的なマークカードの記入方法を見ていきましょう。
まず、購入したい勝舟投票券の式別(種類)をマークします。
次に、開催場とレース番号をマークします。式別やレース番号は、カード1枚につき一つのマークが有効です。
あとは、自分の予想した数字と購入金額をマークすればOK。
購入金額のところは、百円単位・千円単位・一万円単位というように金額の単位をマークするようになっているので、間違えないように注意しましょう。
記入してから内容を取り消したいときは、「取消」部分をマークします。
マークカードの記入は見やすく正確にし、記入したカードは折ったり汚したりしないように気をつける必要があります。
マークカードには、「ながし/ボックス」専用のものなどもあります。
また競艇場によってマークカードの記入の仕方が少々異なる場合があるので、よく確認しましょう。